中国製靴の製造地偽装で脱税=メキシコ
【大紀元日本11月9日】メキシコ輸入靴の3分の1は中国製であるが、輸入する前に第3国に運んで「ベトナム製」「台湾製」「米国製」のラベルを貼り付けられることが多い。メキシコ電子新聞(a.m.com.mx)の報道によると、目的は高額の関税逃れであるという。
今年に入りメキシコの税関本部は、すでにメーカー120社の輸入登録を取り消した。理由はこれらのメーカーが中国製靴を輸入するのに、製造地を偽装したからである。
報道によると、中国製靴は製造地をアジアの他の国にし、メキシコに輸出した。最も多く偽装された製造地はベトナムであると指摘している。
メキシコは、1994年から反ダンピング税として、中国製靴に最高で1000%を超える高額の関税を課しているため、製造地を偽装することが頻繁に行われている。規定に該当する11種類の中国製靴をメキシコに輸入する場合、高額の関税を納めなければならないが、製造地を第三国に変更すれば、35%の輸入税だけで済む。製造地を米国に偽れば、米国とメキシコが締結した自由貿易協定に適用され、課税はない。
メキシコ靴製造業者同業組合副理事長は、このような手段で輸入した中国の製品は運動靴が最も多い、その次にサンダル、スリッパなどがくる。例えば、テニスシューズを製造地偽装すれば、323%に達する関税を納めずに済むと指摘している。
(翻訳・侍傑)
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