中共政法委書記・周永康告訴案、一旦受理も突然の却下、原告は上訴の構え
【大紀元日本11月13日】上海市市民の童国菁さんが中共政法委書記・中国公安部元トップの周永康を告訴する訴状が受理された件について、新たな動きが出た。11月7日、北京市中級法院は開廷なしで却下の裁定を原告に通知した。原告の了解なしに勝手に被告人を現職の公安部長に変更したことなど、一連の手続きが法律に則っていないことから、原告及び原告の代理人は不服とし、上訴の構えを示している。
周永康・元公安部部長は現在、中国共産党政治局常務委員であり、中共政法委書記という要職にあり、公安、検察、司法を主管している。本案が北京市第二中級法院に受理されたことが明るみに出てから、国内外から大きな注目を浴びた。中国共産党の統治において、一般庶民による最高指導部の高官への告訴が受理されたのは、前例がなかったため、中国問題の専門家は、政権内部の胡錦濤派と江沢民派の権力闘争が白熱化した結果と分析していた。
童国菁さんは11月7日、同裁判所からの通達を受け取った。「行政再議法の関連規定に合わないため、告訴を却下する」との内容だった。また、公安部の行政答弁書も同封にて送られ、被告人は公安部元部長・周永康から現部長・孟建柱に変更された。
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