【ショートストーリー】意地悪な風水師

昔、性格の悪い風水師がいた。彼の占いはよくあたったが、あまり人に対して親切にすることはなかった。彼は古文書に書かれている伝説の龍脈(*)を見つけるため、長い間旅を続けていた。

 カンカンに照りつける太陽の下で、崖を上り、岡を越えて歩きつづけた風水師は、喉の渇きを覚えた。彼は人里離れた山奥に、こぢんまりとした一軒家を見つけると、急いで駆けつけて扉を叩いた。

 家の中から一人の老婆が顔を覗かせると、風水師は汗を拭きながらすかさず言った。「おばあさん、水を一杯くれませんか?」老婆は、風水師の真っ赤な顔と、暑さで首の静脈が浮き上がっているのを見ると、「お待ちなさい」と静かに言い残し、ゆっくりとした足取りで家の中に引き返した。

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