天安門事件の記念広告を出した陳雲飛氏、釈放される
【大紀元日本12月7日】「成都晩報」新聞に「六四天安門事件」の記念広告を出した陳雲飛氏が12月3日、半年ぶりに釈放された。
今年6月4日、1989年「六四天安門事件」18周年を迎えた際、「成都晩報」の広告欄に「六四(天安門事件)で子供を失った母親たちに敬意を払う」という広告を出した。この広告はすぐ人々の注目を集めたが、翌日、公安警察は「国家転覆罪」で陳氏を拘束した。
2007年6月4日付けの新聞に掲載された「六四」の記念広告
一方、この広告事件で「成都晩報」新聞社は、上層部の圧力を受け、広告事件と関連した部署の職員たちに降格、解雇などの処分を下した。釈放後の翌日、陳氏は「成都晩報」新聞社を訪れ、広告事件に巻き込んだ職員にお詫びしながら、とても意義があることで後悔していないと語った。
陳氏は5日、大紀元のインタビューを受け、「広告がうまく掲載されたのは、編集審査の担当者が20代の若者ばかりで、「六四」を全く知らなかったからだ。これをきっかけに、六四天安門事件のことを知りたくなる若者が増えてきた」と語った。また、「九評共産党(共産党についての九つの論評)」によって、3千万に近い人々が共産党組織から脱退ブームを起こしたことについて、陳氏は、「この九評は歴史、政治、経済などのあらゆる面から中国共産党を分析した素晴らしい本だ。脱党運動は、人々が精神的に共産党のコントロールから目覚め始め、人間性、良知を持つようになることにつながる。より多くの人々に読んでもらいたい」と絶賛した。さらに、陳氏自身も中国共産主義青年団を脱退し、脱党ブームを応援することを明らかにした。
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