【ショートストーリー】365分の1の奇跡 ~Merry Christmas !~

【大紀元日本12月24日】「あー最悪だ! 年末だというのに、経済はリセッションでお客さんの懐は寂しい・・今日も乗ってくれないし・・」 日の元タクシーの運転手・健二(36)は、クリスマス・シーズンでイルミネーションが目にも鮮やかな東京・新宿の町並みを流していた。

「だけどいいや・・微々たる額だけど、ボーナスも出た。3万6,600円か・・証券マンの頃と比べると、泣きたいぐらいの額だが、これで息子の正一に何か買って帰ろう。今日はクリスマスだし・・」

健二は、米国の大学に留学して経済を修め、帰国してからは国内の証券会社に就職して、若くして支店長にまで登りつめたものの、古株の顧客からインサイダー取引を持ちかけられ、一攫千金の夢に破れて経済犯として転落。留学中に知り合った米国人妻のメアリーとは別れ、間にできた一粒種の正一を育てるシングルファーザーになっていた。

▶ 続きを読む
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。