中国共産党からの脱党に関する最新情報

【大紀元日本1月5日】2005年はじめに有志で始めた「中共脱党支援センター」は、中国人民が中国共産党(中共)関連組織からの脱退を支援するために設けられた。脱退を宣言した中国人が3千万人を超えたこと、そして、起きている変化について、大紀元時報は2007年12月30日、米国カリフォルニア州ラ・ホーヤで、中共脱党支援センターの代表を務めるデービッド・ガオ博士にインタビューした。

大紀元:脱党運動が始まった経緯についてお聞かせ下さい。

ガオ博士:中国共産党は8千万人以上の中国人民を殺害しました。しかし、中共はその事実を隠蔽し、中国人民と世界中の人々をだましています。今日に至っても、多くの中国人を拷問し殺害しています。それは、法輪功学習者の臓器を奪うという事態に至っています。学習者を殺害し、収奪した臓器で利益を得ているのです。

この事実だけでも、中国共産党という残虐な体制は終焉を迎えなければならないことは明らかです。特に、中国人については、もはやこの体制の一部であり得ないのです。

大紀元:脱党人数が増え続けていますが、起きている変化はどのようなものですか。

ガオ博士:最大の影響の一つは、ますます多くの中国人が前に出て話し出したことです。協調するようになり、さまざまな国際メディアと諸外国の人々と連絡をとり、写真や情報を伝えることで自由世界に中国共産党の犯罪について知らせているのです。「九評共産党」が出版される前は、人々は恐れていました。しかし、いまや、それほどの恐怖はなく、中共の脅威にさらされながらも、より積極的に話し始めました。

「もはや共産主義を信じているものはいない」

大紀元:脱党支援センターは、中国人民から多くの電話や手紙が届けられていると思いますが、ご自身の経験からみて、一般の反応はどうであると思いますか。

ガオ博士:毎日、海外の脱党支援センターが中国共産党員からの電話を受けています。よくあるコメントの一つは、もう誰も中共を信用するものはいなくなったのです。

事実、中国の人々は中国共産党政府とその腐敗システムが本当に嫌いなのです。中共官員は汚職していますが、あらゆる流れからお金を搾取し、一般市民を苦しめています。中国で共産党はもう死んでいるのです。その殻だけが残っており、警察や軍隊をコントロールしていますが、人々の心中には、もはやないのです。信じてもいませんし、支持もしていませんから。

大紀元:このような状態で、中国共産党はこれ以上長らえますか。

ガオ博士:政治や経済、社会でほんの小さな衝撃や事故だけでも、中国共産党の崩壊につながると思います。経済の分野では、世界を欺いているのです。中国は経済状態がいいように言われていますが、事実は全く違っています。国の富の80パーセントは、1パーセントの人々のみが享受しているだけです。99パーセントの中国人は国の富のほんの20パーセントを共有しているだけです。貧富の大きな格差は、危機的な問題になっています。

中国共産党を終わらせる一番良い方法は脱党することだと多くの人々が気がついています。脱党人数が増え、中国共産党から迫害を受けることがなくなれば、別の政党が現れるはずです。すでにそれを見込んで、新制度の政府を作り始めているグループもあります。

大紀元:脱党を宣言した中国人が3千万人を超えたことについて、ほかに何かコメントはありますか。

ガオ博士:公に脱党した3千万人は実際に脱党した人々のほんの一部です。実際にはもっと多いのです。というのも、中国共産党は莫大な資金を投じてさまざまなインターネットファイアウオールを設け、ウエブサイトを封鎖し、中国人民が海外にメッセージを送れないようにさまざまな手段でブロックしているのです。

脱党を宣言するメッセージを出すことができた中国人は3千万人ですが、実際は少なくともその2倍であると思われます。誰もが共産主義を嫌い、その犯罪政権が終わるのを望んでいるのです。

(記者:ジョシュア・フィリップ、翻訳:月川)
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私は経済記者として1990年代後半から日本経済、そしてさまざまな産業を見てきた。中でもエネルギー産業の持つ力の巨大さ、社会全体に影響を与える存在感の大きさが印象に残り、働く人の真面目さに好感を持った。特にその中の電力産業に関心を持った。