英研究:黒コショウが皮膚病治療に効果発揮

【大紀元日本2月25日】英ロンドン大学キングズカレッジの研究報告で、黒コショウの辛み成分とその誘導体が皮膚色素の代謝を促進し、白斑病(vitiligo)の患者の損失した皮膚の修復と保護作用に大きな助けとなり、世界中の10%の人口に影響を与えるだろうと伝えられた。

一部の美容を好む人々は皮膚を漂白した後、体内の正常な皮膚色素供給の機能を失った。メラニン色素は皮膚を紫外線から守り、皮膚癌を防ぐものだ。しかし白色人種は皮膚の中に存在するメラニン色素が比較的少ないため皮膚癌にかかる率が高いという。

この研究報告は白斑病の臨床研究評価の良い参考資料となる。なぜなら、現在採用されている治療法は患部にステロイドや光線療法(phototherapy)を使用するので皮膚癌のリスクが高くなり、大部分の人々はこれらの治療法に対し興味を示していないからである。

同カレッジ光生物学者のアントニー・ヤン(Anthony Young)氏は、この黒コショウを応用し光線療法と紫外線照射を結合させた時、特に有効となり、さらにメラニン色素の沈着にも有効だと話している。

この研究報告は英国皮膚医学雑誌「British Journal of Dermatology」に掲載されている。

(翻訳・坂本)

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