【身近な中国伝統文化】「彼らも大切な人の子」、使用人のために温かいお粥を煮る

【大紀元日本3月3日】宋代の楊万里の妻は七十を過ぎても、寒くなるといつも早めに起きて、まっすぐに裏庭のキッチンに入る。そして、慣れた手つきで火をおこし、お湯を沸かして、お粥を煮る。大きな釜一杯のお粥が煮上がるには随分時間がかかるが、楊夫人はいつも静かに待っている。しばらくすると、お粥のいい香りが熱々の湯気とともにキッチンに満ち溢れ、庭に漂っていく。

庭の向かいでは、使用人たちがこの慣れ親しんだ香りにつられて、次々に起きてくる。そして、洗面を済ませ、キッチンへやってくると、楊夫人自らがどんぶり一杯に温かいお粥をついでくれる。使用人たちは、それを受け取って食べると、身も心も暖かく感じるのであった。

楊夫人の息子・楊東山は、母が朝早くからずっと忙しくしている姿を見て、心が痛み、「こんなに寒いのに、どうしてそんなにも皆の世話をするのですか?」と尋ねた。すると、楊夫人は、「彼らは使用人ですが、それぞれの両親にとっては大切な子供たちです。今こんなに寒いのに、彼らは私たちの家のために働いてくれています。温かいお粥を飲めば、体が暖まり、働いても体を悪くしません」と懇ろに言った。

▶ 続きを読む
関連記事
卵には、記憶に関わる神経伝達物質の材料となるコリンや、脳を支える栄養素が含まれます。認知機能低下やアルツハイマー病予防との関連を、研究と食事の視点から紹介します。
血糖コントロールでは、食事の内容だけでなく食べる順番も重要です。たんぱく質を先に食べることで満腹感や血糖上昇の緩和に役立つ可能性があり、その仕組みを紹介します。
股関節の痛みは筋肉の弱さやアライメントの乱れが原因のことも。バタフライストレッチ・グルートブリッジ・チェアスクワットなど、自宅で寝ながらできる5種目を理学療法士が解説します
パスポート写真で求められるのは、笑顔よりも「本人と確実に照合できる顔」です。なぜ無表情が基本なのか、顔認識技術や国際基準の背景から、申請で失敗しない写真のポイントを解説します。
中医学の五行説では、怒りや心配、不安などの感情は体内の気の流れと関わると考えられています。木・火・土・金・水の視点から、心身のバランスを整える知恵を紹介します。