草莽全国地方議員の会、チベット弾圧に抗議する六本木デモ

【大紀元日本3月21日】春分の日の20日午後、「草莽全国地方議員の会」「誇りある日本をつくる会」らが主催する中共チベットに対する弾圧に抗議する集会と街頭行進が、東京港区の六本木で行われた。TV中継は、「チャンネル桜」が報道した。

街頭行進の出発に際して、三河台公園には都議会議員やら区議会議員などの地方議員などの他、国際基督教大学の西岡力教授、チベット文化研究所の名誉所長であるぺマ・ギャルポ氏、さらにこれを支援する一般市民250人弱らが駆けつけた。

街頭演説で吉田康一郎・都議は、「…北京は五輪を招致しておきながら、チベット人のみならず自国民を虐殺している。報道や結社などの自由もその国内にはなく、少し政府批判をしただけで憲兵のような武装警察に連行され、拷問されている。中共は日本政府に対しても不当な要求を山のようにつきつけている。少数民族を弾圧して一党独裁を貫く北京は平和の祭典に全くふさわしくない。中国共産党は、最後の植民地帝国だ。一刻もなくなることを祈る」と述べた。

国際基督教大学の西岡力教授は、「…一番許せないのは、チベット弾圧の現場に外国のメディアを入れないことだ。外国のメディアを入れない国に平和の祭典をする資格があるのか。北京が現在やっていることは、北の金正日と全く同じだ。そういうことをするなら、国連の常任理事国を辞退していただきたい。国連の常任理事国は民主主義国家がなるべきだ。アジアなら日本であるべきだ」と述べた。

街頭演説する西岡教授

ペマ・ギャルポ氏は、「…中共は、暴動といっているが、あれはチベット人が自らの権利を守るために行った抗議のデモだ。さらに、暴動が周辺地域に広がったと言っているが、元々甘粛省、青海省、四川省、雲南省など現在の中国の約四分の一は元々チベットのものであった。チベット人は元々五輪には反対ではなかったが、耐えられないのは平和の祭典を政治化して、チベットの聖地であるヒマラヤに五輪聖火をはしらせ、五輪キャラクターにヒマラヤの動物を配し、その統治を正当化しようとしていることだ。…今回はこれまでと違い、日本のマスコミはチベット問題をよくとりあげてくれている。この点には感謝したい」と述べた。

街頭演説するぺマ・ギャルポ氏

集会では、あいにくの雨の中にもかかわらず、「中共によるチベット人の人権弾圧・虐殺を許すな!」「抗議デモを行って殺される国に、言論の自由はない!」「虐殺と人権弾圧の北京五輪反対!」などの声が相次ぎ、休日の六本木ビル街にこだました。

街頭行進では、在留チベット人象徴旗を先頭に、三河台公園を出発、六本木の目抜き通りを通って、西麻布、笄公園に終着する間の約30分間、議員らの先導で市民らが中共の横暴を非難する種々のシュプレヒコールを挙げ、祭日の午後をゆく一般市民らの衆目を集めていた。

                                         

(記者=青嵐)

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