【大紀元日本3月24日】韓国の現地時間3月22日、神韻ニューヨーク芸術団が首都ソウルの南部テグ市で初公演を成功させた。会場は韓国五大劇場の一つ「テグ市スソンアートピア劇場」。これは同芸術団の同月2度目の韓国公演である。
22日現地時間午後2時、神韻ホリデーワンダースは韓国五大劇場の一つテグ市スソンアートピア劇場での初公演の幕を開けた。ステージの大幕が軽やかに動き、天国の景色が観客の眼前に現れたその瞬間、観客席からは驚きと賛嘆を伴う熱烈な拍手が起こった。そして公演中、拍手はさらに大きくなっていった。「わあ、今日の観客は本当に熱烈だ」ある観客は興奮しながら「ちょっと数えてみたけれど『覚醒』という演目は全部で7回も拍手を受けていたよ」と話していた。
熱烈な拍手と共に最後から2番目の演目「威風戦鼓」の太鼓が轟くと会場の雰囲気は最高潮に達した。太鼓の音が止んだその瞬間、場内では拍手が沸き起こり、多くの観客がスタンディングオベーションをした。後ろの席の観客らも舞台近くに殺到して出演者全員に称賛を贈った。出演者たちが何度もカーテンコールをした後、観客は名残を惜しみつつ会場を後にしていた。
公演で生まれた3つの「第一」
今回の神韻公演では3つの「第一」ができた。「一流の劇場」「一流の演出」「一枚のチケットを入手することも難しい」である。主催者側の話では、公演2日前にはすでに初日のチケットは完売となり、21日午後11時ごろまでソウル市などからチケット予約の電話がかかって来ていたという。
同劇場は昨年出来たばかりで、ハイレベルの芸術公演専門の劇場である。世界レベルの声楽家・曹秀美も昨年だけで2度も公演を行っている。音響設備が素晴らしく、設計から施工まで全てデジタル伝達方式を基準とし、古典および現代楽劇、大型音楽会など様々な音楽環境に対応できるという。該館長によれば、ここはハイレベルの演目の上演だけが許されるそうだ。
スソン区長は神韻ホリデーワンダースがこの劇場で公演されると聞き、ここで上演するなら最高の公演に違いない、この劇場は公演内容の審査が非常に厳しく、演出レベルも非常に高いものが要求されるからと話した。また、スソン区議員・琴泰男氏は「最高の公演が、最高の劇場と出会った」と話した。
会場に入る人々(大紀元)
会場に入る前にパンフレットを買う人々(大紀元)
政治家名士も神韻を称賛
テグ市スソン区議員・琴氏は祝辞の中で「文化芸術は一人で作り出すものではない。悠久の歴史と伝統の継承を要する。だから先駆者たちは多大な苦しみを舐めている。神韻芸術団も中共妨害による苦しい状況下でこのテグ市にやって来た。私にとっては大変喜ばしいことだ」と綴っている。
また、「神韻芸術団が今回テグ市で公演出来たことは、後世において高い評価を受ける出来事かも知れない。神韻芸術団のさらなる発展と世界に名を馳せるよう祝福する」と伝えた。
テグ文人協会会長で文学博士の文武鶴氏は祝辞の中で「神韻芸術団のテグ市公演を心からお祝い申し上げる。神韻は歌舞形式で表現する芸術団であるということは知っている。中国伝統文化をもとに創作し、芸術の形式を通じて昇華しており、世界70ヶ国以上の主要都市で公演しているこのような公演をテグで観ることができて大変光栄であると言わずにいられない」と伝えた。
テグ芸術舞踏協会会長の白年旭市は祝辞の中で「神韻芸術と我々は同じ東洋伝統芸術であり、同じ流れを汲んでいる。さらに中国芸術の独特性を備えているため演出は十分期待できるものだろう。特に伝承が絶えた伝統芸術の完全なる復元の演出、この点は伝統芸術を愛する芸術家から言えば真に喜ばしいことである。心から今回の公演がテグ市民達に大きな感動をもたらし、永遠の記憶として残ることを望んでいる」と話した。
終演時、熱烈な拍手を送る観客たち(大紀元)
テグ市庁は尊厳を守った
一ヶ月前、神韻ニューヨーク芸術団は首都ソウルにおいて行った公演で成功を収めたが、プサン市は中国共産党の圧力に屈してしまい先月計画されていた26,27日のプサン公演を取り止めにした。人口約200万人のテグ市政府はプサン公演が取り止めとなった後、テグでの芸術団公演のため熱烈な招待をしたため中国領事館からの圧力を受けた。
3月17日、プサン中国領事館領事・張書豪はテグ市庁国際通商部に電話をかけ、神韻のテグ公演中止を要求したという。さらに、もし劇場をキャンセル出来ないなら少なくともテグ市庁に、公務員たちが公演を鑑賞しないようにしてほしいと要求したのだ。テグ市庁はこの中共の理不尽な要求を、公演の鑑賞はは個人間の問題であり反故にすることは出来ないとして退け、さらに中国共産党の恥ずべき行為が露顕したと伝えた。
テグ市庁関連責任者は神韻公演主催者を励まし、「テグはプサンのように公演が中止される(中共の圧力に屈服し公演を中止した)ことはあり得ないだから心配せずに公演が成功するよう準備して欲しいと話した。テグ市庁の傲慢でも卑屈でもない態度は韓国メディアの称賛を受け、あるメディアの報道では、「テグ市庁の正義の行動は大韓民族の尊厳を守った」と伝えられているという。
観客の拍手が鳴りやまずカーテンコールは3分延長された(大紀元)
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