【神伝文化】明君に三つの畏れあり

【大紀元日本6月4日】英明な主君には皆、かつて三つの畏れがあった。一つには、帝位にあって自らの過失を知らないこと。二つには、得意絶頂になって傲慢になること。三つには、金言を聞いて実行できないことである。『韓詩外伝』第7巻に、反省の大切さを悟った君主たちのことが書かれていて、一読に値するものがある。その現代解釈は以下の通りだ。

越王の勾践(こうせん、? – 紀元前465年)は呉国と交戦し、呉国を大きく打ち負かして、九夷を併合した。勾践は当時南方を平定すると、その衆臣を召集して、彼らに告知した。「呉王の夫差は、増上慢になって慎まず、過失を正さなかったので、国を滅ぼした。私は呉国滅亡の教訓を学び、今こそ政令を下す。私の過失を見て私にそれを告げなかったものは、これを犯罪として、極刑に処す」。

これは、帝位にあって自らの過失を知らないことを畏れた一例だ。

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