米NYフラッシング事件の中国当局の挑発目的を見極めよ=欧州委員会副委員長

【大紀元日本6月5日】5月中旬から続いてきた米国ニューヨーク・フラッシング地区のチャイナタウンでの「脱中国共産党・支援センター」のボランティアスタッフへの脅迫・暴行事件について、スウェーデンの国会議員、欧州委員会の副委員長兼政治部部長のグーラン・リンドブラード(Göran Lindblad)氏は、中国当局が背後で指示していると分析、その目的は国内外の視線を逸らすことであり、米国を含め各国の警察当局は、中共がなにを挑発しているのかに十分に注意すべきであると指摘した。

リンドブラード副委員長は、「フラッシング事件は中国当局が起こしたであろう。彼らは今、他国でこの種の手を使い始めている。誠に恐るべきことである。私が驚いているのは、なぜ、(米国の)警察が事前に把握できなかったのか」と語った。

なぜ、中国当局がこのタイミングでこの事件を策謀したかについて、同氏は、「中共はこの事件を介して、国内外の視線をそらそうとしている。いま、世界がチベット問題、中国の人権、北京五輪に大いに注目している。注意力の焦点を一刻も早く逸らそうと考えているからだろう」と分析した。

中国の国家放送局CCTVは関連報道の映像で、フラッシングのチャイナタウンで法輪功学習者の横断幕「天滅中共」との文字を、「天滅中国」と刷りかえ、中国の人々に「法輪功は愛国心がない」と宣伝したことについて、同氏は、中共が国民の愛国感情を利用して法輪功に怨恨感情を集中させ、政権への不平不満の発散口を作る目的である、などとの見解を示した。

同氏は、ある国が他国の領土で、フラッシングのような事件を引き起こすのは容認されるものではなく、特にその国が恐怖政権の中共となれば当然認められるものではないとし、「いま、米国だけでなく、他国の警察当局も中共が何を挑発しているのかに十分に注意すべきである」と述べた。

同氏は、法輪功はこの事件で訴訟を起こすべきであると提言した。

(記者・呉雪児、翻訳・編集/叶子)
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