【草木染めの植物】羊蹄(ギシギシ)

【大紀元日本6月8日】原野や道ばたの湿地に多い、たで科の多年草。根は大きく黄色で、染料・薬用に用います。根生葉は群生して、茎の上部にたくさんの淡緑色の花穂をつけます。スイバより大型で、茎も赤くならず、ヒゲ根が多くあるので区別がつきます。

【薬用効果】 晩秋に太い根を掘り出し水洗いして乾燥させたものを羊蹄根といい、止血剤や緩下剤として用いられます。一日量9~15gを煎じて服用、あるいは外用します。民間では生の根を砕き、絞り汁が皮膚病全般に使われ、脱毛症にも効果があるとされています。

【食用】 スイバ、イタドリのように酸味があり、あく抜きしてから調理します。おひたし、酢味噌和え、てんぷら等にして食べられますが、多食しないでください。

【染色法】 生根と乾燥根では色相が違います。茎葉も使用できます。細かくきざんで煮出したものを染液とし、煮染します。生根・茎葉の場合は銅媒染で渋茶色、錫媒染で赤茶色、乾根の場合はアルミや錫媒染で黄色、銅媒染で赤茶色に染まります。

羊蹄(ギシギシ)の花穂(撮影=大紀元、2008/05/11)

(文・ハナビシソウ)

関連記事
インドの若きモデルマネージャーが語る、ファッション業界で輝き続ける秘訣。「真・善・忍」の実践がもたらす内面の美と成功への道とは?
毎日の食事に大豆をプラス!栄養たっぷりの大豆の種類や健康効果、簡単レシピで、美味しく健康をサポートしましょう。
胆石は、多くの人に見逃されがちな健康リスクです。胆嚢内で硬化した結石が形成されると、消化に関連する問題や激しい痛みを引き起こす可能性があります。無症状で発見が遅れることもありますが、適切な知識を持つことで予防と早期対応が可能です。この記事では、胆石の原因、リスク要因、診断方法から、手術や自然療法による治療法までを詳しく解説します。健康的な生活習慣を取り入れることで、胆石のリスクを減らしましょう。
慶應義塾大学の研究で明らかになった健康長寿の鍵とは。老化予防と7,500歩の歩数がもたらす効果をご紹介します!
カルシウム不足が引き起こす体の不調とは?夜中の足の痙攣や骨粗鬆症を予防するために、毎日の食事での対策を解説します。