【大紀元日本11月14日】「のどが痛いの?じゃ、サルビアのお茶でうがいなさい」「眠れないの?じゃ、ホップとかのこ草のお茶を入れてあげましょう」という風に、ドイツの家庭では小さな症状が出たらすぐに、常備してあるハーブティーが登場します。古くから伝わる薬草の文化が現代の生活にも活きているのです。薬草の権威、M. Pahlow氏のレシピーを参考にドイツのハーブティーをご紹介しましょう。
西洋ぼだいじゅ(絵・前田純子)
今回のハーブは西洋ぼだいじゅ、ハーブ名はリンデンです。西洋ぼだいじゅは、しなのき科の落葉高木で、20-40mに成長します。ヨーロッパに自生し、葉はハート型、初夏に小さな花をつけ、9月ごろに小さな実を結びます。ハーブ用には、花と花のすぐ下についている小さな細長い苞葉を、開花後4点xun_ネ内に採取し、乾燥釜あるいはオーブン45℃で、素早く乾燥させます。乾燥後は必ず密閉容器で保存して、湿気を防がなくてはいけません。少しの湿気で香りと有効成分が失われてしまいます。
【適用】
西洋ぼだいじゅのお茶は味、香りともに大変よく、はちみつで甘味をつけると、一層味に深みが加わります。
西洋ぼだいじゅは、発汗促進作用と体の抵抗力を高める働きがあるので、熱を伴う風邪やインフルエンザに効果を発揮します。特に子供の風邪には、アスピリンと西洋ぼだいじゅ茶の併用で、抗生剤を使うより、副作用なく早く症状が治まることが医学的に実証されています。西洋ぼだいじゅのお茶は風邪の予防にも効果があります。長時間寒い戸外にいたり、濡れた足で長時間戸外にいたりすると、風邪を引くことが多いのですが、そんな時には帰宅したらすぐに西洋ぼだいじゅ茶をカップ1杯飲んでください。その3-4時間後にもう一杯飲用します。風邪予防のチャンスがぐっと高まるはずです。
【西洋ぼだいじゅ茶の作り方】
西洋ぼだいじゅのハーブ茶さじ1に熱湯250ccを注ぎ10分おいた後、こして温かいお茶を飲用します。
【発熱時の発汗促進には】
西洋ぼだいじゅのハーブ茶さじ2に熱湯250ccを注ぎ10分おいた後、こして飲用します。できるだけ熱い方がいいので、冷めた場合は少し加熱した後、飲用してください。
【有効成分】
芳香油、フラボノイド、タンニン、粘液体
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