【草木染めの植物】サフラン

【大紀元日本12月7日】南ヨーロッパ原産で、紀元前から栽培されていたという古い歴史を持つアヤメ科の多年草。日本では全国で、とくに大分県や長野県で栽培されています。初冬に美しい淡紫色の花が咲いて庭先を彩り、強い香り成分が、料理、薬用、染色、香料に使われます。雌しべの柱頭および花柱の上部は紅色で、開花と同時に雌しべを抜き取って乾燥したものが生薬の番紅花(ばんこうか)です。

【薬用効果】肝臓に働き、血脈の流れを改善して、血の滞りを解消します。生薬の紅花も似たような効能がありますが、番紅花の効果ははるかに優れています。一日量は乾燥物1~3gを煎服します。婦人の妙薬として知られていますが、妊婦には使用できません。

【食用】花柱は黄色の食品着色料、香辛料として世界中で使用されています。黄色のご飯、サフランライスがよく知られています。

【染色用】ヨーロッパでは古代より染色に用いられ、黄色の衣を染めました。高貴な色であったようです。日本では染料としては常用しませんが、媒染なしでも鮮やかな黄色に、銅媒染では青味がかった黄色に染まります。

サフランのつぼみ(撮影=大紀元 2008年11月15日

(文・ハナビシソウ)

関連記事
ほうれん草や牛乳をはじめとする多くの食品は、冷蔵保存されることが多いですが、実際には冷凍保存することで驚くべき効果が得られます。以下に、日常的に冷凍に適した食品の数々を紹介し、食品保存のヒントをお届けします。
現代社会では、良い第一印象を残すことが非常に重要です。そのため、正しい社交のマナーを身に着けると、相手に良い印象を与えるでしょう。そこで、執事であるグラント・ハロルド氏が、洗練された振る舞いとスキルで社交場面をどう乗り切るかを教えてくれます。
中国のAI企業センスタイムの創業者で、過去に米国から制裁を受けた湯暁鴎氏が、昨年12月15日に睡眠中に亡くなりました。彼は55歳でした。睡眠中に突然死する原因は様々です。本記事では、睡眠中に死亡する可能性のある原因、リスクが高い人々、そして予防策について解説します。
多くの研究が示唆しているように、ナッツは心血管疾患およびそれによる早期死亡のリスクを低減する効果があります。ナッツを食べることの利点はどれくらいあるのでしょうか?なぜそんなに良いのでしょうか?注意すべき点は何でしょうか?
ワクチン接種の普及とともに、さまざまな副作用が報告されています。最新の研究は、特定のCOVID-19(新型コロナウイルス)ワクチンが視神経脊髄炎を引き起こす可能性があることを再確認しました。この病気は失明、麻痺、さらには死亡につながる可能性があります。