中国の元諜報員、米国で中共離脱を公開宣言

【大紀元日本3月16日】中国当局の諜報機構・国家安全部の元諜報員李鳳智氏は3月11日、米国において実名で中国共産党からの離脱を表明した。

李鳳智氏は大紀元の取材を受け、この決断に至るまでの経緯を以下のように説明した。

「中国共産党は国民に対して、幼少期から、党がいかに偉大で公明であり、正しいかの教育・宣伝を行い始め、学校で学ぶのは共産党の思想ばかり、これは一種の愚民政策、真のマインドコントロールであり、社会の隅々まで虚言を用いて国民を制御しようとするもので、中華民族の道徳・良識・伝統理念を甚だしく破壊した。中国共産党こそ、今の中国の諸々の社会、道徳問題を招く根源である。(中略)私は『九評共産党』(注・大紀元時報のシリーズ社説、中国共産党が設立してから行ってきた知られざる数々の暴政を暴露している)で、政権異見者への制圧は手段を選ばず、法輪功学習者や、キリスト教信者への弾圧が極悪非道であることを知った」

「中央の諜報機構にいた私は、このような様々の現実を目の当たりにして、ついに心の忍耐が限界に達した。私の良識は常に自己譴責され、このような精神的なストレスがもたらした苦痛は計り知れないものである」

「このような状況において、私は数年前に諜報員の仕事から身を引き、海外脱出に成功した。二度とスパイにならない、共産党とのすべての繋がりを断ち切ると決心した。その後、中国当局からの様々の嫌がらせと脅迫に遭った」

また、記者に対し、李氏は、自分の決断にまったく後悔していない。いまの心は非常に穏やかで正々堂々としていられるようになったと話し、「中国共産党に反対するのは国を愛する行為であり、公でこの党からの離脱を宣言するのはまさに国を救うためで、真に国に尽し、忠義を払う行動である。もっと多くの体制内の人々にも、ぜひ、一刻も早く中国共産党の本質を認識して、早急に脱党してほしい」と訴えた。

同じく米国に留まっている李氏の父親も実名で中国共産党からの離脱を表明した。大紀元サイトの最新の統計によると、中国共産党とその関連組織からの離脱をネットで表明した人数は5千万人に達した。

 (記者・辛霏、翻訳編集・叶子)
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