新型インフル集団感染、中国各地の学校で相次ぐ
【大紀元日本9月10日】河北省廊坊市の武装警察大学での新型インフルエンザ集団感染発生に続き、中国各地の学校で新型インフルエンザ感染が相次いでいる。中国衛生部の公表によると、大陸すべての省・自治区では新型インフルエンザの感染が報告され、集団感染のケースも急激に増えている。
中国では新学期の開始に伴い、各地で新型インフルエンザ感染が相次いでいる。「中新報」によると、陜西省西安文理学院は8月28日に始業したが、9月7日までに発熱した学生が急増し、7日に44人の感染が確認され、学校側は休校を発表。北京市の大学でも感染例が報告された。
一方、「広州日報」によると、8月30日までに、広東省の18の都市で合計825件の感染症例が確認されている。9月に入ってからは、1日から4日までの間に広東省深圳市の学校で41症例が発生。恵州市では発熱で入院した学生が126人に上っている。8月29日から9月4日までの期間、北京の各学校でも、95人の感染が確認されている。
さらに、山東省の各大学、中・高等学校でも感染は急増している。青島理工大学では新学期開始を9月から10月10日に延期。また、新疆自治区、甘粛・寧夏回族自治区でも同様に感染増加が報告されている。
疾病管理の専門家は、新型インフルのウイルス潜伏期間は1~7日間で、ちょうど小中高の新学期にあたったため、集団感染が発生したと分析する。一方、広州市呼吸疾病研究所所長の鐘南山氏は、今のところウイルスの変異は見られず、今回の集団感染は新型インフルエンザの第2波ではないと判断している。同氏は、国内ワクチンの安全性について更なる監視が必要なので、ワクチンの接種は控えるよう市民に呼びかけた。
(翻訳編集・余靜)
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