【大紀元日本2月27日】今年もまた、神韻が日本にやってくる。その最初の公演地が、埼玉県の川口市。2007年の神韻芸術団日本初公演の初演がさいたま市であり、3年の時を経て、再び、埼玉で初演が開催されるとは、神韻公演との縁を感じさせるものがある。
荒川を隔てて対岸が東京都ということから、川口市は、今でこそ東京のベッドタウンとして賑わっているが、かつては鋳物産業の街として全国にその名を知られていた。吉永小百合主演の映画「キューポラのある街」(昭和37年)の舞台が正に川口の鋳物工場街であった。「キューポラ」とは、鋳物をつくるために鉄を溶かす溶銑炉のことで、当時は街のあちこちにその煙突が見られた。
川口はまた、舞台演出家、蜷川幸雄(にながわゆきお)の生まれ育ったところでもある。トーク番組で、蜷川は「表現へのこだわりは、職人気質にあふれたキューポラの街、川口で育まれた」と語ったことがある。そんな「世界のニナガワ」を育んだ川口の街に、「世界」の神韻芸術団がやってくる。なんとも喜ばしくふさわしい限りだ。
公演が行われる川口総合文化センター・リリアは、地上6階のホール棟と地上15階のタワー棟から構成されている。ホールでは連日、コンサートやオペラ、演劇、イベント、さらに宝塚公演など、さまざまな催しが行われており、川口市における芸術文化の一大発信地となっている。
この度の来日公演では、初めてオーケストラの生演奏もあり、時に甘美であり、時に力強い旋律が奏でられ、演奏、舞踊、歌唱が融合した演出は、観衆を幻想的な世界へと誘うことであろう。
眼前に広がる無辺とも言える空間は、必ずや観る人の心に、深い余韻を与えてくれるにちがいない。この真の伝統芸術がもたらす感動を、川口の地で一人でも多くの方と分かち合えることを切に願っている。
※ニューヨークを拠点とする「神韻芸術団」は、秀でた華人アーティストにより構成され、既に世界100以上の都市で公演を行っている。中国古典舞踊、舞踊劇、歌曲独唱、二胡独奏などを通じ、芸術の崇高な美しさと伝統文化を伝えている。その舞台では、古くより伝承されてきた「仁・義・礼・智・信」にまつわる故事、現代の果敢な物語などが展開され、信念を貫き、正義を守るといった普遍の価値観を表現している。失われつつある中国伝統文化を、「純善・純美」をテーマに復興させ、新たな息吹を吹き込むと共に、再現することを目指している。
来日公演は3月4日~17日で、川口(埼玉)、東京、横浜、広島、福岡、西宮(兵庫)の6都市で行われる。川口公演は3月4日。
くわしい情報は、神韻芸術団公式サイト、ならびに日本公演サイトまで。
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