大地震5日目、郊外の救助が開始 多数が土で窒息死 続く砂嵐の気候
【大紀元日本4月21日】19日、青海省玉樹県で大地震が発生した5日目、多くの救助人員が、県都市部の結古鎮から周辺の村へ移動し、救助活動を開始した。生存者がいる形跡のない場所はショベルカーが使用されている。救助が遅れたため廃墟の下敷きとなった人々は、けがによる死亡ではなく、窒息死していたことが判明した。中国「羊城晩報」紙が伝えた。
駐台チベット亡命政府代表であり、ダライラマ基金会のダワ・ツェリン氏によると、玉樹の人口はおよそ10万人。うち4万人が結古鎮に住み、その他の6万人は周辺の村に住んでいるという。救助活動はこれまで主に中心地区の機関や学校、マーケットで行われており、郊外の村では救助が行われていなかった。
救援治療センターに当たっている医師は本紙の取材に対し、大地震からすでに5日経過しており、生き埋めとなった人々が生存している望みはないだろうと話している。
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