「上海市民間市長」が語る万博開催地:冒険家の楽園、庶民の地獄(その二)

【大紀元日本5月5日】史上最大規模の万博。「都市は人々の生活を更に美しくさせる」をテーマとする中国当局は、開催地の上海市の美しさを世界に誇る。しかしタイムズ誌4月29日に発表された2010年度「世界で最も影響力ある百人」にリストアップされた上海出身の若手作家・韓寒さんが、万博の開催地を、「中国の恥」「野蛮な近代化都市」「文化の砂漠」などの形容で、ぐさりとえぐり込み、上海市民の心を掴んだ。

「中国のベストセラー、チャンピオン・レーサー、現代中国社会の病を毒舌で批判する最も人気のあるブロガー」としてタイムズ誌はそのプロフィールを紹介している。地元上海では、市民は韓寒さんを上海市の韓正市長の右に置き、上海市の「第二市長」とか「民間市長」と呼んでいる。

そんな韓寒さんが最近、世界最高のアクセス数と言われる自分のブログで上海万博を猛批判。「メディアのインタビューは本当に困ったものだ。万博を賛美したら、良心が穏やかではなくなるだろうし、批判したら、寝食がおぼつかなくなる」と、「万博よ、来い…そして、去れ」でつぶやいている。

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