香港で天安門事件追悼 当局、「虐殺レリーフ」強制押収 民主活動家ら一時逮捕
【大紀元日本5月30日】香港当局は29日、「六・四天安門事件」21周年を追悼するための展示用の大型の「天安門虐殺レリーフ」や「民主の女神像」などを強制押収し、民主活動家13人の身柄を一時拘束した。
「香港市民支持愛国民主運動聨合会」(略称・支聨会)が主催する関連の展覧会はこの日、銅鑼湾(トンローワン、コーズウェイベイ)タイムズ・スクエアで開かれた。同日朝、香港食品衛生署は許可を申請しなかったとの理由で、展示品を強制押収して、メンバーの13人も警察当局に一時身柄を拘束された。
13人は4時間後に保釈されたが、展示品は返されなかった。今年の「六・四天安門事件」の追悼儀式に展示できないかもしれないと、関係者は憂慮している。
支聨会は毎年のこのシーズンに「六・四天安門事件」に関する追悼儀式を行ってきた。今回のような取締りは初めてだという。「中国当局が政治圧力をかけているのでは」と懸念されている。
押収された展示品は、高さ6.4メートルの強化プラスチック製の「民主の女神像」と、天安門事件の弾圧現場を再現した「天安門虐殺レリーフ」(長さ6.4メートル、高さ2.3メートル)。ニュージーランド在住の華人彫刻家が制作したもので、民主の女神像は「民主運動の火は不滅、薪の火を絶やさない」を
押収される「民主の女神像」(大紀元)
象徴するという。
この二つの作品は5月初め、香港に運送される際に税関でも一時差し押さえられていた。
支聨会のメンバーによると、展覧会の開催について、事前に警察当局とタイムズ・スクエア管理事務所に連絡したという。
21年目となる今年は、5月30日にデモを行い、6月4日夜にはローソクの追悼式典を行う予定。
(記者・林怡、翻訳編集・叶子)
関連記事
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。