化学製品工場爆発事故で2人死亡 汚染問題も=江蘇省

【大紀元日本6月24日】6月18日午前8時25分ごろ、江蘇省宜興市の化学製品工場で爆発事故が発生した。炎は瞬く間に工場の建物に燃え広がり、現在2人の死亡が確認されている。

事故が起きたのは江蘇省宜興市の万石鎮宜興宏博工業園内にある宏博乳化剤有限公司の工場で、爆発時には2キロ離れた民家でも揺れを感じたという。爆発音と共に炎が上がり、周囲には化学薬品の臭いが立ち込めた。火災は2時間ほどで鎮火しているが、工業園内の企業では爆発事故が頻発していると現地住民は話している。

現地住民によると、死亡したのは操作員2名、このほかに3人が負傷している。また、この工場は汚染企業に属し、地元の水源である太湖流域の環境を汚染している。住民たちが飲用水として使用している井戸水、湖水には異味があり、ベンゼン、水銀、ヒ素、銀などの基準値を超えた様々な成分が含まれていると訴えている。ここの作物も汚染されており、この地域では悪性腫瘍を患う人が特に多いという。

今回の爆発火災で付近の住民は逃げ出さないのかとの記者の質問に、自分たちは感覚がマヒしてしまっていて、ただ耐えるしかないと現地住民は答えた。「一番良いのはこれらの化学製品工場が閉鎖されることだ。太湖全体の汚染はあれら化学製品工場にも責任がある」

(記者・駱亜、翻訳編集・坂本)
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