事件から一周年 「三つの代表」人形がブーム 当局の言論統制を暗喩か=新疆

【大紀元日本7月7日】昨年7月5日の事件から1年を迎えた新疆ウルムチ市。市内は、一見、平静で賑やかなようだが、警官とパトカーが治安維持のために多数配備されており、スーパー、街角などには4万台の防犯カメラが設置されるなど、依然緊迫した空気に包まれている。

香港紙「明報」によると、そんな緊迫感をよそに、今ウルムチ市で人気を集めている人形がある。「三つの代表」と名づけられたこの人形は、赤のロープを登っている三匹のサルをイメージしている。肌色に黄色を帯びるサルたちにはそれぞれ名前が付けられている。店の人の説明では、一番上のサルは目を隠しているので「見ザル」、口を覆っている真ん中のサルは「言わザル」、一番の下のサルは耳を塞いでいることから「聞かザル」と命名されている。

赤いロープは中国共産党を容易に連想させる。サルたちは黄色人種の中国人。目、口、耳を塞げば生き残る。当局の厳しい情報封鎖と言論統制に従ったほうがいいと自虐的に表現しているのか。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。