新設の黄河堤防に83カ所の穴 22万人の命が脅かされる=中国河南省
【大紀元日本8月12日】中国河南省を流れる黄河の北部で2カ月前に新しく建設された堤防に83カ所の穴と溝が現れ、近くに住む22万人の命が脅かされている。中国国営ラジオ局・中央人民広播電台の「中国之声」が報じた。
報道によると、先日中規模の雨が降ったあと、堤防に深さ2~5メートルの穴が数多く現れ、記者が数えたところ、83カ所に上り、小さい穴は数え切れないほどあったという。少し強く踏むと、砂がすぐ崩れ落ちてしまう。最も危険な場所は黄河の流れから20メートルしか離れていないという
内情を知るある村の幹部の話によると、同堤防の建設は何回も下請けされ、実際の施工会社は利益のために、本来使用すべき粘土を勝手に現地で取った黄土に変えた。施工後、施工会社は村の幹部にニセの証明書を発行してもらい、粘土が農作物にダメージを与えたとして、国から補償金26万元を騙し取ったという。それでも、完工時の検収に合格した。
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