アジア競技大会用地に強制立ち退き 広州市、大規模な抗議行動
【大紀元日本8月14日】中国広州で11月に開催予定のアジア競技大会の道路建設をめぐり、今月13日未明、広州市で大規模な官民衝突事件が起きた。5千平方メートルの農産物市場の取り壊しを当局が強制的に始めたことに反発、現場に大勢の民衆が集まり、大規模な抗議活動を行われた。警察は催涙ガス弾を投入し、抗議者にけが人が多数出たほか、14人が警察に連行された。
12日夜11時頃、千人以上の公安や武装警察、警察車両、消防車、ショベルカー、警察犬などが広州市天河区冼村を取り囲んだ。村民らは立ち退きを拒否し、警察と対峙したが、増える一方の村民に、警察は催涙ガス弾を投入した。警棒で村民を殴る警察に、人々は石を投げて自衛。現場は石を投げ合う大乱闘に発展した。村民に多くのけが人が出たという。
ある村民の話では、ショベルカーによる取り壊しは、住民がまだ周りにいるなかで強制的に行われたため、押し倒された壁の下敷きになった人たちが骨折などの大けがを負ったという。
翌朝には、5174平方メートルの冼村の農産物市場は平地と化した。
「こんな汚いことは白昼堂々とできないから、夜を選んでやったんだ」と、村民らは怒りをあらわにした。
アジア競技大会の道路建設のため、冼村の農産物市場の立ち退きを含む冼村の「改造」計画は昨年から出されていたが、立ち退きに際し村幹部が帳簿をごまかし不当な利益を得たほか、村民に提示した移転条件も損を被らせるものだったため、冼村の住民らは団結して、1年間抗議活動に取り組んで来た。
一方、7月下旬から今月始めに掛けて、アジア競技大会を推進するプロジェクトの一環として、現地住民の母語である広東語の使用制限に反発、広州市で大規模な抗議事件が2回発生した。
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