中共宣伝部、報道禁止令連発 混乱状態の中国メディア
【大紀元日本8月19日】「甘粛舟曲禁止令:彼らは動き出した。何通もの通達を出した。今夜9時までに、現場にいる記者は全員撤退しなければいけない。違反者は厳罰に処するという」。これは、上海在住のジャーナリスト曹国星さんの13日付けのツイッターでの発言。8月8日甘粛省舟曲県で起きた土石流災害において、中央宣伝部が各地のメディアに報道規制に関する禁止令を出したことについて、数人の仲間と議論をしている時のつぶやき。
フォロアーらのプロフィールから、このツイッターに集まったのは、中国各地の記者たちが多いようだ。上述のつぶやきをフォローした湖南省地方紙「瀟湘朝刊」のある記者は、次のような発言をしている。「今、(舟曲から)蘭州に戻った。現地のテレビの土石流災害ニュースを見たところ。政府の功績や美談を褒め称える内容ばかりで、アナウンサーのポエティックな表現にちょっと違和感。記者になったばかりの頃、どんな些細なこともニュースだと思っていたが、十年のキャリアを通して今は、重大なニュースであってもニュースとして報道しないということがやっと分かった」
中共宣伝部内部の通達を披露するブログ「真理部」に掲載された情報によると、8月、中国各地で続発した事件や災害に比例して、中共中央宣伝部からの報道禁止令も相次いでいる。「聖元」粉ミルクによる乳児の性的早熟の問題や、34周忌となった「唐山大震災」などに関するネット評論を削除するようにとの命令が、各地のメディアやポータルサイトに通達されたという。その他、吉林省の洪水災害に関して各メディアの独自取材を禁止し、一律に新華社通信の報道を転載するようになど、数多くあると指摘されている。
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。