中国の中年層、過半数に心理的老齢化

【大紀元日本9月29日】英国の民間健康保険組合BUPA(British United Provident Association)の健康小グループが24日発表した国際健康医療研究報告によると、中国の45歳から54歳までの中年層の過半数が、自分をすでに老人と見なしている。

晩年の生活を憂慮する中国人

BUPAの意識調査によると、中国の中年層の28%が、自分が老いた時のことを考えると気持ちが落ち込むと答え、26%が老いることに恐怖を感じていると答えている。また30%が晩年の生活に不安を感じ、91%が高齢者に対する配慮を政府が向上させる必要があると考えていることが明らかになった。

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中国北京市では4日、当局の諮問機関にあたる中国人民政治協商会議(政協)が開幕された。中国メディアによると、政協の男性委員は会議で、少子化の対策として30歳以上の未婚女性の出産を認めることを提案した。
中国国家統計局は17日、2021年の全国出生数は1062万人で、5年連続の減少と発表した。また、昨年の出生率(人口1000人当たりの出生数を示す比率)は7.52人と1949年の共産党政権樹立以来の最低水準を記録した。
近年、中国の少子化問題は深刻になる一方のようだ。地方政府はこのほど、子育ての負担を軽減するとして優遇融資策を相次ぎ打ち出した。中国では初の試みとみられる。
中国は日本よりもはるかに深刻な少子化に直面している。中国共産党政権は7月20日、夫婦1組につき3人まで子供をもうけることを認める方針を打ち出したのに続き、出産を奨励するさまざまな政策を導入する文書を正式に発表した。中国共産党(中共)は、急速に進む少子高齢化による経済成長鈍化などへの危機感を抱き、産児制限を緩和する方針だ。