【大紀元日本10月30日】わずか植物の種ほどの小さな脳を持つハチが、蜜を集める効率よいルートを、コンピューターより早く見つけることができる事が分かった。英ロンドン大ホロウェイ校の生物科学研究チームがまとめた報告を、英紙ガーディアンが伝えた。
ハチは毎日、すべての目的地を最短距離で飛び回る「巡回セールスマン問題」を解決しなければならない。研究チームは、コンピューターで制御された人工の花を利用し、ハチが最短で飛べる花を選んでいるのか、それとも最短距離を探索して飛ぶのかを調査した。
その結果、ハチはそれぞれの花の位置を確認した後、時間とエネルギーを節約できる最も効率よいルートを迅速に学習して飛ぶことが分かった。コンピューターが同ルートを割り出すには、より時間がかかる。
同研究は、例えば交通システムやインターネットの情報網、ビジネスの需要供給ルートなど人間の社会生活にも適用できることが期待されている。同研究チームのナイジェル・レーン(Nigel Raine)博士は、「ミツバチが巡回セールスマン問題をコンピューターなしで解決する方法を、理解する必要がある」と述べた。
(佐渡)
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