【伝統を受け継ぐ】 江戸の大道芸「南京玉すだれ」
【大紀元日本1月22日】「アさて、アさて、アさてさて、さてさて、さては南京玉すだれ・・・」小気味よいリズムに乗って、手にした四角い竹製のすだれがスッと伸びて竿状になる。「浦島太郎さんの釣竿に、さも似たり・・・」と口上、見る間に円形になり、次に魚の形に変わる。ユーモラスな動きと口上、それに合わせてすだれが次々と巧みに変形する。
おとそ気分がわずかに残る1月12日、西宮市夙川公民館に伝統民間芸能の名手が集まって芸を披露した。南京玉すだれ、皿まわし・傘まわし、ガマの油売り、安来節のドジョウすくい、津軽三味線、のこぎり演奏、そして中国の少数民族に伝わるひょうたん型の笛フルスの演奏まで加わり、その華やかな様子はさながら万華鏡のようであった。
日本の大道芸は奈良時代に大陸から伝来した曲芸、奇術などの雑技「散楽」を起源とし、平安から室町期の「田楽」などを経て、江戸時代にその最盛期を迎えた。都市化の進んだ江戸、大阪、京都で火災の延焼を防ぐために設けられた空地が盛り場となり、そこで、薬売り、飴売りなどが面白おかしい芸を見せて人を集めた。当時は300に上る演目があったといわれるが、明治以後の近代化とともに、あるものは歌舞伎のように洗練された伝統芸能となり、あるものは座敷芸としてわずかに残り、多くは消滅していった。
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