旧正月連休が「婚活ウィーク」に 「仕事よりも疲れる」
【大紀元日本2月12日】結婚適齢期になっても結婚しない我が子に焦り出す親の気持ちはどこの国も同じ。早く結婚してほしい、孫も抱きたい。故郷に残る親は、ヤキモキしてはいても、遠く離れて暮らす我が子にクドクド言うのもためらわれる。そこに旧正月がやってきたのだ。この長期休暇を利用して我が子にいい相手を見つけてもらいたいと、親たちは大わらわ。
一方、旧正月の貴重な長期休暇を利用して親元に帰り、両親や親戚と一緒にのんびり過ごしたい若者にとっては、たびたび聞かれる「付き合っている人はいないの」という質問に戸惑う。親が勝手に手配したお見合いに振り回され、ハシゴ婚活に付き合わされる。3日に5人、5日に7人と、就活並みに婚活を繰り広げ、せっかくの連休も「仕事よりも疲れる」と、気が滅入ってしまう人も多いようだ。
上海で仕事をしている陳娜さんもその1人。そろそろ30歳になる彼女は、ネットで「旧正月お見合い記」を公開。連休3日間で5回のお見合いを用意され、「ハシゴ見合いが私の旧正月を『婚活作業日』に変えた」とつづった。
上海で仕事をしている29歳の張偉偉さんの親も焦りに焦って、親戚友人に、息子にいい相手を紹介するよう頼んだ。休暇の初日と大晦点xun_ネ外の3日間、張さんは慣例の挨拶回りをすることもなく、ひたすらお見合いをしていた。両親の手配で、4回お見合いをした張さんはとうとう耐えきれず、荷物を片付けて、こっそり上海に逃げ帰った。「本当に疲れる。仕事で残業し徹夜するよりも疲れる。親不孝したくはないが、こんなお見合いは辛すぎる」と悲鳴をあげている。
一方で、旧正月婚活を受け入れる人も少なくないという。ある結婚恋愛サイトの調査結果によると、新しい年を好きな相手と一緒に過ごすために、多くの独身男女は自ら積極的に婚活を行うようだ。「普段は仕事が忙しく、交際する時間も精力もないから、旧正月はお祝いムードのなかでお見合いをするのも悪くない」と、あるネットユーザーは書き込む。
昨年末発表の「2010全国婚恋(結婚・恋愛)調査報告」によると、中国では約1.8億人の結婚適齢期の若者がいる。子どもの結婚を「手伝う」親も8000万人いることを加えると、およそ2.6億人の中国人が結婚を意識して活動しているという。