中国の日本問題専門家、国家機密漏えい罪で懲役14年

【大紀元日本2月26日】中国の著名な日本問題の専門家・金煕徳氏(男、57歳)はこのほど、中国の裁判所から、「国家機密漏えい罪」により14年の懲役刑を言い渡された。

中国社会科学院日本研究所の副所長だった同氏は2009年2月、日本や韓国の情報機関に国家機密情報を漏えいしたとして、中国の情報機関である国家安全部に逮捕されていた。漏えいしたとされる情報についての詳細は不明。

一方、同氏は「学術研究上のことに過ぎない」として、機密情報漏えいの事実関係を否認している。

英BBC(中国語版)は、「日本と韓国の情報機関が入手したという北朝鮮の金正日総書記の重病情報は、金煕徳氏によって最も早く提供されたものである」と報じた。

金煕徳氏は1954年、中国東北部吉林省の出身。1982年中国延辺大学政治学部卒業後、1985年1月同大学の日本哲学史修士課程を修了、同校の講師となった。1986年から1年間、訪問学者として米国コネチカット州立大で研究活動を行い、1989年3月からは日本の東京大学大学院総合文化研究科に在学し国際政治学を専攻、1994年に博士号を取得した。同年夏より中国社会科学院日本研究所に入所し、後に同研究所の副所長などを務めた。

金煕徳氏は中国の有力な日本問題専門家と見なされ、日本のメディアにも度々登場している。

(翻訳編集・叶子)
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