外国人記者への暴行を正当化 「また行くと、ビザにトラブル」

【大紀元日本3月3日】外国メディアの記者十数人が2月27日、北京市内の集会を取材しようとした際、警察から暴力を受け、一時身柄を拘束されていた。その後、これらの記者は警察署に呼び出され、中国当局から一連の遵守事項を通告された上、守らない場合は「ビザの延長時にトラブルが起きかねない」と脅迫されている。

英BBC(中国語版)によると、少なくとも16社の外国メディアの記者は当日、現場で警察から暴行や、撮影器材の一時押収、さらに身柄の一時拘束などの妨害を受けていた。撮影した映像資料や音声資料もほとんど警察当局に消去されている。ブルームバーグ社の取材記者1人は、5人以上の私服警官から殴る蹴るなどの暴行も受けていた。

これに対し、中国外務省の姜瑜・副報道局長は1日の定例会見で、警察当局の妨害は「法にのっとった措置」として、対応の正当性を主張。また、「外国人記者は、中国の法律や規則を尊重し、守らなければならない」と述べ、さらに、「あれほど多くの記者が現場に現れたのは、誰の指示を受けたのか」と、外国メディアの記者を非難する言葉を発した。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。