英国バイリンガル子育て奮闘記(80)日本からのお客さん (上)(2001年夏)

【大紀元日本3月28日】娘が中学に入った頃、2歳年上のいとこがおばあちゃんに連れられてコーンウォ−ルに一夏、遊びに来た。私の姉の魂胆は、英国に送り込めば英語のひとつやふたつ、学んでくれるだろうというものだったが、娘の方はそんなことは全く知らず、日本から日本語しか分からない家族が二人やって来た。さあ、大変。限られた日本語を120%振り絞って、朝から晩までいとこと同じ部屋で、日本語で考えまくっていた。

セント・アイブスの観光地でお店を見ている時、娘が私に向かって、「あそこに黄色い看板で黒の文字が入ったお店があるでしょ。あの中にいるからね」と一生懸命説明する。「なんでお店の名前言わないの?」と尋ねたら、「あ、お母さん、英語分かるんだった」とホッとした様子。とにかく娘の献身ぶりがよく分かった。

しかし、いとこの方は、夏休みの宿題を持ち込んでの旅行だったため、せっかくコーンウォールまで来て、日本的英語の発想から抜け出せない状態だった。関係代名詞でthatを入れるかwhichを入れるかなどの質問は、私はうまく応えられなかった。イギリス英語では、thatはあまり利用しないからだ。そういえば、こういう決まりを中学で学んだっけ、と懐かしく眺める程度だった。

▶ 続きを読む
関連記事
研究では、生物学的年齢は生活習慣によって変わることが判明。運動、食事、睡眠、喫煙・飲酒の回避、ストレス管理の5つを改善するだけで、老化を遅らせ、寿命を延ばす可能性が示された。習慣の見直しは何歳からでも効果があるという。
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
人気食材アボカドには、歴史・性の健康・怪我・アレルギー・動物毒性まで意外すぎる秘密が満載。読むほど驚きが続く「7つの知られざる真実」をご紹介します。
数百年前の喫煙習慣が、なんと骨にまで刻まれていた──。最新研究が明かした「骨が語る喫煙の記憶」は、健康観を揺さぶる驚きの事実です。
浜崎あゆみの上海での公演がキャンセルされた後の行動に称賛が集まっている。中共政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれたが、今回のトラブルはかえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。