廃棄ユーロコイン29トン、中国で「再生」 容疑者6人逮捕

【大紀元日本4月6日】ドイツ・フランクフルト検察当局は3月31日、ドイツ警察がライン・マイン地域で通貨偽造容疑者6人を逮捕したと発表した。容疑者の年齢は28歳から45歳、また6人中4人が中国系であった。これらの容疑者には、2007年から2010年末までの間に29トンの廃棄ユーロコインを中国で「修理」した後ドイツに送り返し、毀損硬貨として銀行で新しい硬貨と交換したという、詐欺の容疑がもたれている。この犯罪による損失は600万ユーロ(約7億1千万円、1ユーロ≒119円)以上に上るという。

廃棄処分となったユーロコイン(1ユーロ、2ユーロ)は銀色の中心部と金色の辺縁部に分離され、その後故金属商に売却される。購入者は会社に限らず、個人でも買える。そこで容疑者たちは、これら分離された金属を入手して中国に送り、再び組み立てて毀損した硬貨として銀行で新しい硬貨と交換するという手口で銀行から金を騙し取っていた。硬貨の運搬に際しては、ルフトハンザ航空の職員4人が職務上の便宜を図って協力した嫌疑をかけられている。

検察は、犯行グループは少なくとも20人はいるとみて、捜査を続けている。

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