【生活に活きる植物】 33・錨草(イカリソウ)

【大紀元日本4月29日】日本では本州、四国の山野に自生するメギ科多年草。アジアから南ヨーロッパにかけて分布し、4月ごろ、和船の錨そっくりの紅紫色の花が咲きます。中国原産のホザキイカリソウは淫羊霍(いんようかく)という生薬で、日本産イカリソウは和淫羊霍と言い区別されますが効果は同じです。茎葉を6月頃刈り取り天日乾燥して使用します。民間薬としても昔から利用されていました。日本海側に多い近縁種のトキワイカリソウは常緑で白い花、また園芸用には可愛い色の花も栽培されています。

【学名】Epimedium grandiflorum

【別名】碇草、三枝九葉草、カンザシグサ

【成分】エピメジン、イカリイン、マグノフリン、ビタミンEなど

【薬用効果】淫羊霍は肝、腎経に働き、全草を強壮、強精の目的で使用します。一日量は乾燥物8~10gを煎服します。長期に服用する場合は粉末を一日量3~5g服用します。神経衰弱、健忘症にも有効とされますが、心臓や胃腸の弱い人は使用に注意が必要です。ホザキノイカリソウの根は淫羊霍根といい、こしけ、月経不順、ぜんそくにも煎用されます。薬用酒には、地上部をホワイトリカーに2、3カ月浸けます。仙霊脾酒(せんれいひしゅ)とよばれ、滋養強壮の効き目があるとされます。

【食用】葉が開ききらない若苗を摘み、茹でてアク抜きしてからあえもの、油いためにします。花は茹でてから三杯酢で、また生の花はてんぷらにして食べます。

【余談】淫羊霍の名前は羊がこれを食べて勢力絶倫になったという伝説によるようです。また、春先に根茎から芽を出し、葉は3枚3枝に分かれ9枚の葉からできていることから三枝九葉草ともいわれます。

トキワイカリソウ

ホザキイカリソウ

(文/写真 ハナビシソウ)

関連記事
ワクチン接種の普及とともに、さまざまな副作用が報告されています。最新の研究は、特定のCOVID-19(新型コロナウイルス)ワクチンが視神経脊髄炎を引き起こす可能性があることを再確認しました。この病気は失明、麻痺、さらには死亡につながる可能性があります。
認知障害患者の数は年々増加し、毎年の新規症例は約1,000万件に達し、特に65歳以上の人々でより一般的です。研究によると、日常的に摂取する3種類の飲料が脳の健康に悪影響を及ぼしており、これらの糖分を含む飲料を避けることが重要です。中医師は健康に有益な自然な茶飲料を自家製することを推奨しています。
ブレインフォグはCOVID-19の一般的な後遺症であり、最新の研究では、血液脳関門の損傷がその原因の一つであることがわかりました。 血液脳関門(Blood-Brain Barrier、BBB)は、脳血管内皮細胞と周囲の細胞から構成され、血液と脳の間の分子の出入りを調節し、中枢神経系を血液中の外部物質、ホルモン、神経伝達物質から守ります。血液脳関門が損傷されると、有害物質が脳に入り込み、中枢神経系の疾患を引き起こすことがよくあります。
甘くて心地よい糖分に慣れていると、糖を断つのは耐えられないでしょうか?糖を断った後の利点を考えると、それが絶対に価値があると思うでしょう。 「あなたの体は糖(加糖)を必要としていません」と、2型糖尿病の逆転に長期間注目している腎臓病専門の馮子新氏は大紀元のインタビューで述べ、糖を断った後、あなたの体には予想外の変化が起こると言っています。
このごろ、雨が降り続く中国各地では、雨上がりになると「危険な巨大カタツムリ」がたくさん出現しており、ネット上でも話題になっている。