食への不安で「自給自足」 広がる農場経営ブーム 権力者には「特別供給品」

【大紀元日本5月10日】大連に住む72歳の李さんと妻はともに元大学教授。最近、夫婦は市内のちょっと変わったツアーに参加した。それは「ブタの放し飼い見学ツアー」。

「そこのブタはとっても清潔でよく動いていた。何よりも『天然』だ。安心して食べられる」。そう話す李教授はさっそく、ツアーの多くの参加者と一緒に、農家に豚肉の定期宅配を申し込んだ。

そんな李教授は家庭菜園にも精を出している。夏はナス、ピーマンといった定番野菜からヘチマやゴーヤ、冬はエンドウ豆やほうれん草など、年間を通じて多種多様な野菜や果物を育てている。「土いじりが楽しいというのもあるけど、毒肉や毒野菜が市場に溢れているから、身の安全を守るには『自給自足』せざるを得ない」

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