【生活に活きる植物】 34・武蔵鐙(ムサシアブミ)
【大紀元日本5月13日】ムサシアブミは湿潤な熱帯や温帯にみられ、西日本の山野の木陰に自生するサトイモ科の多年草。このうち、テンナンショウ属に分類される仲間は日本だけでも25種類以上ありますが、ムサシアブミ、テンナンショウ、マムシグサ、ユキモチソウ、ウラシマソウなどの根茎を乾燥したものは、天南星(てんなんしょう)と呼ばれる生薬です。有毒な成分が含まれているものの、アイヌや伊豆半島、ヒマラヤ東部では食用としています。ムサシアブミなど一部を除き、多くは雌雄異株ですが、性転換することもあります。3~5月、葉柄の頂に仏炎苞(ぶつえんほう)が緑色か紫褐色の花をつけ、中には肉穂花序(にくすいかじょ)があります。この中に誘引されたハエなどの小昆虫を閉じ込めて受粉してもらい、秋には赤く熟した果実をつけます。
【学名】Arisaema ringens
【成分】シュウ酸カルシウム、サポニン類似成分、デンプンなど
【薬用効果】テンナンショウは肺、肝、脾経に作用し、去痰、消炎の効果があります。痰を伴う咳、めまい、しびれなどにも利用されます。一日量は乾燥物3~9gを煎服します。中毒症状には胃腸障害があります。また生の根茎をすりつぶした汁、あるいは乾かして粉末にして患部に塗布すると、解毒消腫の効果があり、化膿症や毒蛇の咬傷にききめがあります。
関連記事
忙しい日でも、体にうれしいおやつを手軽に楽しみたいもの。ナッツやドライフルーツを使った「エナジーバイト」なら、オーブンを使わず簡単に作れます。自然な甘さと食べごたえが魅力の手作りおやつです
腸の調子を整えようとサプリメントを増やしても、期待した変化がないことがあります。大切なのは数ではなく、自分に必要な種類や量、摂るタイミングを見極めること。消化器専門医がその選び方を解説します
目の下のたるみやむくみを、中医学では浮腫型、夜更かし型、加齢に伴うタイプに分けて捉えます。それぞれの特徴と、生活習慣の見直し方、目元の指圧や5つの腹部マッサージを紹介します
約2千年前の地震探知器や蒸気装置、精巧な天文計算機、古代の外科手術まで。現代の技術を先取りした数々の発明をたどり、忘れ去られた知識と文明の興亡を探ります
パーキンソン病の人を対象としたダンスは、歩行やバランスの改善に役立つ可能性があり、表現する喜びや人との交流も生みます。専門医の解説と各国のダンス教室での体験を紹介します