天安門事件、当局から賠償の意向 危機感からか

【大紀元日本6月2日】1989年6月4日に起きた天安門事件はまもなく22周年を迎える。事件の被害者の母親によるグループ「天安門の母たち」は5月31日、当局から賠償を持ちかけられたと明かした。これは事件発生以来、当局からの初めての働きかけとなる。

同グループが米人権団体を通じて発表した公開書簡によると、今年2月、4月、5月に計3回にわたって、公安当局者がある家族をたずね、「一個人として天安門事件の解決を図りたい」と説明したという。提示された金額は300万元(日本円3900万円)という。ただ、事実の公表や法的な追及に触れておらず、グループ全員への賠償を意味するものではないと強調されたという。

これについて、同グループは個人との水面下の交渉に反対し、「事実の公表」と「法的な追及」なしでは、「賠償」に応じないという姿勢を示した。

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