法輪功情報を収集、中国スパイに有罪判決=ドイツ
【大紀元日本6月16日】ドイツのニーダーザクセン州高等裁判所は6月8日、国外の法輪功学習者に関する情報を収集し、中国の諜報機関に提供したとするスパイ案件を審理、被告に有罪判決を下した。周超英被告はドイツ在住の中国人。同被告には、スパイ罪で執行猶予2年つきで1万5000ユーロの罰金刑が言い渡された。
検察当局の訴状によると、周超英被告(55)は5年前の2006年3月から、中国当局の諜報機関「610弁公室」に、国外の法輪功に関する情報を頻繁に提供してきた。その中には、法輪功学習者が使用するインターネット・サーバーの暗証番号や、ドイツの法輪功学習者の個人情報などが含まれている。それらの情報をもとに、中国当局はドイツの法輪功学習者の電話などを盗聴し、監視を実行してきた。また、同被告は610弁公室の高官の指示を受けて、300ページに及ぶ長大な報告書「法輪功の組織構造の報告」を作成していた。
ドイツの反スパイ機構である「憲法保衛局」は、4年間をかけて周超英被告を尾行し捜査を行った。そして昨年5月、警察当局は同被告の自宅を家宅捜査し、検察機関は立案調査を始めた。今年5月26日、本案に関する第一審が行われ、6月8日、2回目の法廷審理が行われ、冒頭の判決が下された。
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