危険すぎる建党記念映画 学生運動や暴動シーン 「いつ禁止か」と笑いものに

【大紀元日本6月21日】「打倒独裁、民主主義を人民に戻せ」と叫びながら、学生らがデモ行進し、暴動や流血があった。これは今中国各地で多発する抗議活動の光景ではなく、現在公開中の建党90周年を記念する国策映画『建党偉業』のワンシーンである。国民党による一党独裁を終息させた共産党の建党を謳いあげるはずの映画だったが、予期せず今の中国社会を反映した危険すぎる作品となった。予告編にある大量の学生運動のシーンがカットされ、本篇も「いつ上演禁止となるか」と、そのゆくえは早くも人々の気がかりとなった。

三つの禁じ手

1911年の辛亥革命から1921年の中国共産党建党までの10年間を描き、アンディ・ラウやチョウ・ユンファなど、108人にも上る人気俳優が勢ぞろいする大作で、予想興行収入は100億円と大見得を切っている。中国ではこういったプロパガンダ映画の場合、党員かどうかを問わず、入場券はほとんど職場から配られるため、100億円は不可能ではない。さらに保険をかけるかのように、中国日報など政府系メディアは、予定の興行収入に達するまで、「ハリー・ポッター」や「トランスフォーマー」などの人気外国映画の上映を延期させると報じた。

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