「安全性に疑問、高すぎる運賃」 一等席は乗車率ゼロ=中国高速鉄道

【大紀元日本7月9日】7月初めの週末、上海地方紙・晨報の記者が1日に開通した中国高速鉄道の乗車率について、実地調査を行った。その結果、G212(上海-天津)、G142(上海-北京)、G222(上海-青島)の三つの路線の乗客率は、二等席は50%前後で、一等席とビジネス席はほとんどゼロに等しく、これについて同紙記者は「椅子だけが運ばれている」状態、と空席ぶりを皮肉った。

また、G142沿線の蘇州北駅、南京南駅、蚌埠南駅の周辺で行った調査では、駅構内は極めて豪華に装われているが、駅の外は汚く、工事中の状態が放置されていたという。市内からも遠くてアクセスに不便なこれらの駅は、現在、周辺に関連施設はほとんどなく、計画中の施設建設プランが掲示されているのみであった。

高速鉄道の乗車率が低い最大の原因は、チケットが高すぎることにある。例えば、G142(上海-北京)のチケットは410元~1750元で、中国人の一般的な平均収入(1000~3000元)で計算すると、1往復で1カ月の収入が全てなくなることになる。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。