大飢餓まねいた「大躍進」 そのノンフィクション作品が著名文学賞受賞

【大紀元日本7月16日】1950年代末、数千万人に上る餓死者を出したとされる中国の「大躍進運動」。その真相を記した著作『MAO’S GREAT FAMINE』(毛の大飢餓)がこのほど、優れたノンフィクション文学に授与される賞として権威ある英国のサミュエル・ジョンソン文学賞を受賞した。

同書の著者は、オランダ人の歴史学者フランク・ディコター(Frank Dikotter)氏。長年、中国史を研究している同氏は、現在、香港大学で歴史学を教える教授であり、同大学人文学院の院長を務めている。

英国での授賞式に参加した後、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に応じた同氏は、大躍進運動で餓死した中国人は4500万人を超えており、これは第二次世界大戦での各国の死亡者総数に匹敵するとした上で、「これは毛沢東が招いた最大の人災である」と述べた。

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