大量のアオノリ漂着、海岸はまるで「緑の草原」=山東省青島

【大紀元日本7月18日】山東半島南部・青島市の沿岸部に最近、大量のアオノリが漂着した。濃い緑色のアオノリに覆われた海岸沿いは、遠目で見ればまるで「緑の草原」のように映る。

毎年、大勢の海水浴客で賑わう同地区最大の海水浴場「第一海水浴場」だが、厚さ最大50センチにも及ぶ大量のアオノリにより、観光客や地元市民は海水浴を楽しむことができなくなっている。

国家海洋局北海支局の観測データによると押し寄せたアオノリが覆う海上面積は360平方キロ、分布面積は1万1000平方キロに及ぶ。

2008年北京オリンピックのヨットレース会場となった青島海岸は、同年6月中旬に同市史上最大量のアオノリが漂着し、100万トンあまりが軍やボランティアにより回収された。当時、回収されたアオノリについて市党委宣伝部の王海濤副部長は日本や韓国に需要があるとして、

大量のアオノリが漂着した青島海岸(燕趙都市網よりスクリーンショット)

「試験的に韓国へ輸出する」と発表していた。

最新の日中両国の企業および高知大学らの合同研究によると、この青島海岸に着いた海藻は「ウスバアオノリ」で、高知県の清流・四万十川の「スジアオノリ」と近縁であることが明らかになっている。

漂着したアオノリはゴミや雑菌が多く含まれているため、家畜の補充飼料として利用することは可能だが、地元紙・青島新聞網によると、研究が進めば、将来的には日本や韓国などで食料品として販売されることが予想されている。

(編集翻訳・王知理)
関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明