中国の弁護士、「強制失踪」の恐怖を語る 秘密拘束が合法化へ

【大紀元日本9月16日】今年2月から2カ月にわたって秘密裡に拘束された中国の著名な人権弁護士・江天勇氏は14日、釈放後初めて沈黙を破り、香港や米国メディアに自身が受けた迫害について語った。一方、このような秘密拘束を「合法化」させるよう、中国で刑事訴訟法の改正案が検討されている。同法案がいったん成立すれば、「当局者がいつでもどこでも誰をも拘束できる」権限を与えることになるため、国内外の人権擁護者などから批判が出ている。

「おまえは人間ではない」

江天勇氏は2月19日、中国で初のジャスミン集会が伝えられた前日に家族の目の前で当局者に車に押し込まれ、連れ去られた。14日付の香港英字紙・サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、その日の深夜から2晩にわたり、江氏は殴る蹴るの暴行を受け、「おまえは人間ではない」などと罵倒された。その後の3日間も、夜中から翌朝6時まで尋問され、ほとんど睡眠がとれない状態が続いたという。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。