洛陽・性的奴隷事件 中国社会「ストックホルム症候群」縮図
【大紀元日本10月25日】今年9月中国河南省の洛陽市で、6人の風俗業女性従業員が洛陽市技術監督局幹部の李浩に地下室に長期間監禁されて、「性の奴隷」にされたうえ、2人が殺されたという悪質な事件が発覚した。人々は、この犯人と彼の残忍な「変態」に憤りを感じ、被害者の悲惨な境遇に同情すると同時に、ある不思議なことに首を傾げた。3カ月から2年もの長期間にわたって地下室に監禁され自由を奪われた従業員らは、誘拐者の言うことを聞かない状態から聞くようになり、しまいには彼に媚を売り、争ってその歓心を得ようとするようになった。さらに、救出された後も、その「兄さん」の肩を持つような話をしたという。
その理解しがたい行為について、米ジェファーソン大学総合医学センター精神と行動医学主治医の楊景端博士と米国心身科学研究院の劉漢文博士は、雑誌『新紀元』の取材で、それは典型的なストックホルム症候群で、中国社会の縮図だと指摘した。
ストックホルム症候群とは、誘拐や監禁された被害者が、極限状態の中で犯人に同情や連帯感を抱くようになることをいう。その由来は1973年、スウェーデンのストックホルム市で起きた銀行強盗事件である。1週間に及ぶ立てこもりの末に人質が解放されたが、人質たちが犯人をかばう証言をしたり、警察を非難したりしたほか、人質の1人が犯人と結婚するに至ったという。ストックホルム症候群とは恐怖と生存本能に基づく、自己欺瞞的心理操作と言われている。
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