中国で深刻なガソリン不足 民間石油会社「国有企業独占の結果」
【大紀元日本11月12日】中国中南部の多くの地域ではガソリン、ディーゼル油などの燃料が厳重に不足するという「油荒」現象が発生し、産業活動に大きな影響をもたらしている。中国石油業界では、各方面で責任所在をめぐっての論戦が広がっている。
中国では政府が原油の価格を制定し、定期的に公表する仕組みだ。そのため、国際市場で原油価格が高騰する中で、中国では石油会社の製造コストが原油固定価格を上回るという逆ざや状態が度々生じている。つまり、工場を稼働すればするほど、石油製品を売れば売るほど、石油会社の赤字が膨らんでしまう。
中国民間の石油企業が結成した経済組織・全国工商聨合会石油業商会の執行会長・斉放氏によると、市場原理に従い、政府は7月の原油固定価格を引き上げるべきだった。しかし当時、政府は深刻なインフレを抑制するため、あえて原油価格を据え置きにした。10月初め、政府はさらに精製油の価格を引き下げることにした。
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