【大紀元日本1月18日】かつての伝説では、2千年前、マヤ人の祖先は13個の水晶の頭蓋骨を残した。これらの頭蓋骨は世界各地に散在しているが、地球文明がある極点に達した時、この13個の水晶の頭蓋骨が1カ所に集まれば、人類の過去、現在と未来が啓示されるとされていた。
1927年、マヤ文明の遺跡を発掘していたイギリスの探検家ヘッジスが最初に水晶の頭蓋骨を発見した。その後、残った12個の水晶の頭蓋骨は世界各地から次々と発掘された。前世紀の90年代、イギリスの2人のテレビプロデューサーが、これらの水晶の頭蓋骨が発掘されたところを調査し、現地の祈祷師、巫術医、UFO専門家、科学者、考古学者、神秘学者を含む、様々な人々を訪問し、取材した。その過程はドキュメンタリー映画『20世紀末世界で最も偉大な考古発見―水晶頭蓋骨の謎』に作成され、イギリスBBCテレビで放映した後、世界を驚かせた。
この映画の中に、マヤ原住民の長老と祈祷師がテレパシーで水晶の頭蓋骨から読み取った三つのメッセージを紹介した。一つ目は、古い文化が再び人間に戻ってくる。二つ目は、世界の東方に1人の智者が現れ、彼は人類に道徳を回復する方法を教える。三つ目は、92年~2012年の間は宇宙の最後の浄化期である。この三つのメッセージは、人類に何を伝えているのだろうか。
古来文化への回帰
88年、75人のノーベル賞受賞者がフランスのパリに集まり、有名な『パリ宣言』を発表した。その中に「21世紀に人類が生存していくには、2500年前を振り返って、孔子の知恵を吸収しなければならない」と述べている。確かに、現代社会において、多くの人々は一つの共通の問題を感じている。つまり、物質文明が発達するとともに、精神文明が著しく低下し、心の砂漠化が日に日に増している。道徳の堕落に伴って、常識で理解できない様々な社会問題が多発し、しかも解決策はまったく見えない。
孔子の教えは、中国に限らず、2千年にわたって多くの国に影響を与え、人間の道徳観念を維持するために大きな貢献をしてきた。現代科学の進歩とともに、精神文明が置き忘れられ、だんだんその影響も薄くなった。特に中国では、共産党政権以来、伝統文化の破壊が著しく、孔子も人類文化の罪人として批判されていた。
しかし、現代の人間社会において、伝統文化への回帰といっても、簡単に実現できることではない。そのためには、何かのきっかけが必要である。マヤ人が残したメッセージから見れば、まさに2012年は、人類文化が古代文化へ回帰するきっかけが現れるかもしれない。
道徳心を取り戻す方法
2千年来、佛教の唱える「善」、道教の唱える「真」、儒教の唱える「仁、義、礼、智、信」、キリスト教の唱える「愛」などの教えは、人類の道徳を維持するために大きな役割を果たしてきた。近代になって、これらの教えは、だんだん人々に忘れられてしまい、心を律する基準がなくなってしまった。心の乱れにより、悪いことをしても、自覚できなくなった。これによって、社会問題、家庭内の問題が数多く生じている。人々は、法律の整備を通して問題を解決することを図っているが、いくら法律が整備されても、これらの問題は減らないばかりか、どんどん増えている。もはや、人間の手でこれらの問題を解決するのは不可能だと感じる人は少なくない。ならば、マヤ人が残した二番目のメッセージに言われた「世界の東方に1人の智者が現れ、彼は人類に道徳を回復する方法を教える」ことは、まさに期待されていることである。
この智者は本当に現れるだろうか。近年の出来事を少し振り返ってみれば、答えはすぐ得られるかもしれない。1992年に世界東方の中国で法輪大法という修煉法を伝える智者が現れた。この方法は「真・善・忍」の基準に従って、心性の向上を求め、さらに五式の功法に従って煉功すれば、短期間に心身の健康状態が改善でき、修煉し続ければ、生命の次元が向上し、返本帰真できると教えた。この功法が伝えだされてから、現在まで世界130以上の国々、1億人以上の人々が修煉しており、社会の道徳心の改善に大きな影響を与えている。
宇宙の最後の浄化
マヤ人が残した三番目のメッセージに言われた「92年~2012宇宙の最後の浄化期である」とは、何を意味しているだろうか。
世間では、よく世紀末に「人類の壊滅」が言われているが、浄化と壊滅は意味がまったく違うのである。宇宙が浄化された後、美しい宇宙環境の中で人類の新たな歴史が始まるはずである。
人類は宇宙の中の生命であるため、宇宙が浄化されれば、人類も必ず浄化されるのである。なぜ浄化する必要があるのか 法輪大法の教えによれば、宇宙には様々な次元があり、各次元に各次元の生命があり、各次元の生命に対して、その次元の存在基準がある。人間の次元においても、人間として存在できる基準があり、この基準を満たさない生命は、淘汰され、取り除かれる。
この基準とはどんなことだろうか。92年に伝えだされた法輪大法はこう示している。「一人の人間として、宇宙の真・善・忍の特性に順応できる人だけが本当に良い人で、この特性に背く人が、本当に悪い人です。職場で、あるいは社会で評判が悪くても本当に悪い人とは限らず、逆に評判が良くても、必ずしも本当に良い人とは限りません。一人の修煉者として、あなたがこの特性に同化すれば、得道した者となるのです」(『轉法輪』)
ノアの方舟の伝説に言われたように、生き残った生命は、良い生命しかないのである。しかも、良い人の基準はすでに人々に示されている。浄化された宇宙に残りたいのか、それとも宇宙の浄化とともに淘汰されるのか、その選択は一人一人に委ねられている。いずれにせよ、2012年は人類の絶滅ではなく、人類文化の新しい始まりになるかもしれない。
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