農薬廃棄物から作られた塩を食用として販売=中国

【大紀元日本2月4日】先日、江蘇省のある企業が農薬の固形廃棄物から塩を製造し、違法に販売していたことが明らかになった。

新華網によると、この事件は昨年、安徽阜陽塩業と公安が道路で18トンの密造塩を押収したことから発覚した。この塩の押収後、江蘇鎮江海天塩化公司が農薬の固形廃棄物から14000トンの塩を製造し、すでに12省の塩市場に流入していることが明らかになった。これらの塩は主に、現地で焼餅(シャオピン)や散子(サンズ)などの食品を作る加工食品小売店に販売されていた。

調査によると、海天塩化公司は1トン10元(1元は約12円)で原料の農薬廃棄物を買い取り、洗浄・乾燥させた後、工業塩に加工した。生産にかかる総コストは1トンおよそ100元で、1トン350元から400元で密造塩卸売業者に売り、業者はそれを1トン700元で違法糧油店に卸した。そして糧油店は1トン1400元で加工食品小売店に密造塩を販売していた。このため、固形廃棄物塩の産業チェーン上ではどのポイントでも100%あるいはそれ以上の利潤率となっている。

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