世銀の会見に男性が乱入 民営化勧告は「毒薬」と非難=北京
【大紀元日本2月29日】世界銀行のゼーリック総裁が28日、北京で記者会見を開いた際に、独立学者を名乗る中国人男性が乱入し、世銀が中国経済への助言は「毒薬」であり、その「毒とともにアメリカに帰れ」などと叫ぶ一幕があった。
騒ぎは、世界銀行と中国国務院発展研究センターが共同でまとめた報告書の発表会見で起きた。『2030年の中国:現代的で調和的、創造力のある高収入社会を構築』と題するこの報告書は、「中国経済は予兆なしで急激に減速する危険性がある」と警告し、政府の役割を縮小し、銀行や国有企業が民営化の道を進めるよう求めていた。
会見でゼーリック総裁の話が始まった直後、自称独立学者の男性・杜建国さんが突然、記者の前に出て「世界銀行は毒薬で中国を滅ぼそうとしている」と叫び、その勧告は中国の貧富格差をさらに広げると主張した。また、「世界銀行よ、自身の毒とともにアメリカに帰れ」と題する中国語のビラをも配布した。
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