ロイター社、新常務委員を予測 江派一掃か

【大紀元日本3月17日】15日、中国の政局に激震が起きた。最高指導部・中共中央政治局常務委員入りが見込まれた、重慶市トップの薄煕来・党委書記が解任された。これで薄氏の常務委員入りがほぼ白紙に戻り、中国の政局を動かす9人の次期常務委員への予測が一段と活発化した。

現在の9人のメンバーは、胡錦濤、呉邦国、温家宝、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康となっている。16日付のロイター通信は、年齢と任期の関係で、秋に開催される第18回党大会(十八大)では、習近平氏と李克強氏のみが残り、残りの7つの席は、現政治局委員の汪洋(広東省書記)、王岐山(副首相)、劉雲山(党中央宣伝部長)、李源潮(党中央組織部長)、張徳江(副首相・重慶市書記)、張高麗(天津市書記)、兪正声(上海市書記)が座ることになると予測した。

現常務委員メンバーの中、江沢民派の重鎮とされる周永康、李長春、賈慶林、呉邦国が退任するため、同じ派閥の薄煕来氏の就任は同派閥が生き延びるための決め手だった。だが今回、そのキーパーソンとなる同氏の失脚は江派勢力の終焉を物語っているようだ。

香港誌『開放』が5日に、北京の消息筋の話として、十八大では「一習二李」の新権力体制が確立されると伝えた。「一習」はむろん、次期最高指導者への就任が確実視されている習近平氏。「二李」はロイター通信でも名が挙がった李克強氏と李源潮氏だという。「この権力核心は既に中共党内の絶対多数の支持を得ている」と同誌は伝えた。

李克強氏は現在副首相で次期首相候補とも見込まれ、馴染みが深い。李源潮氏は中共中央組織部長で、習近平氏や李克強氏ほど注目されていない。だが、彼は中共の組織人事を取り締まる人物であり、胡錦濤主席をトップとする団派の重要メンバーで、しかも父親がかつて上海市の副市長を務めていたため、太子党のメンバーでもあるという。『開放』誌は李源潮氏が十八大後、国家副主席か人民代表大会常務委員会委員長のポストに付くのではと情報筋の話を引用して推測した。

一方、薄煕来氏の政敵とされる広東省書記の汪洋氏も薄煕来氏の失脚で株が上がっている。十八大での常務委員入りと周永康氏が握る中共中央政法委員会書記のポストに付くことが有望視されている。このポストは薄・汪が争う焦点でもあったという。

中共中央政法委員会は共産党中央が政法関連のことを指導、管理する職能部門であり、各級の裁判所、検察院、公安部門などの司法部門を管理する絶大な権利を持っている。法輪功迫害などの「法外司法」を直接的な指揮をしているため、周永康氏の後任には江派はなんとしても引き続き自らの派閥メンバーをそのポストに配置したかったが、薄煕来氏の解任でその可能性が遠のいたと見られる。

 (翻訳編集・張凛音)
関連記事
昨年夏、州弁護士会はチャップマン大学ロースクールの元学部長であるイーストマン氏を、2020年の大統領選挙後にドナルド・トランプ前大統領の代理人を務めていた11件の不正行為で起訴した。イーストマン氏はトランプ大統領の弁護をしたことや、不正選挙を主張し選挙結果に疑問を呈したことを後悔していないと発言した。
こうして、丘を越え、丘を越え、明るい空の方向に進み、疲れと空腹でへとへとになっていた。 地図が打ち上げられようとしている海辺に着いたとき、崖であることに気づいて唖然とした! 崖の下はマカオへの海路だったのだ。ドキドキする心臓を抑えながら、崖の端に偶然、竹の棒を見つけた。 歓迎の潮風が劉さんたちを幸せな気分にさせる。 もちろん、これは冒険の始まりだ。
垂秀夫前駐中国大使は9日、長年に渡って日台間の友好関係を推進してきた実績から、台湾の蔡英文総統より勲章を授与された。垂氏は自身と台湾との深い縁に言及し、今後も日台関係の強化に尽力していく考えを示した。
ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領と複数の高官を対象としたロシアの暗殺計画に関与したとして、国家反逆などの容疑でウクライナ国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。
中華民国の新政権就任式に向け、台湾日本関係協会の陳志任副秘書長は7日、外交部の定例記者会見で、20日に行われる頼清徳次期総統の就任式に、現時点では各党・会派から37名の日本国会議員が37人が出席する予定だと発表した。過去最多の人数について「日本側は新政権をとても重視している」と歓迎の意を示した。